株式取引の心理学入門
 
株式取引の心得、初心者のための心理学入門です
 


株購入前と購入後の心理変化

株式投資で一番顕著に心理学的動向が見られるのは、株の購入前と購入後、すなわちポジション確立前とその直後かもしれません。
株式投資では、空売りを行わない限りは株を買って初めて取引に参加できます。
つまり、買う前はどの銘柄がどんな動きをしようと、ある意味他人事です。

人間、他人事に対して基本冷静に物事を見つめられます。
心理学的にも、安定している状態といえるでしょう。
それは、例えとてもお買い得な銘柄を見つけた場合でもそうです。焦ったり興奮したりはしますが、まだこの時点では冷静なのです。

しかし一端何らかの銘柄を購入し、ポジションを確立させると、状況は一変します。
まず冷静でいられなくなります。それは、例え株価が急落しようと、急上昇しようと、同じ事です。
普通ならばここで売るだろうというタイミングでも、まだ上がるだろうという楽観的な判断を下します。
普通ならばここで売らないだろうというタイミングでも、ここから下がるかもという悲観的な判断を下します。
普通ならばここで売らないとまずいというタイミングでも、きっと元に戻るだろうという希望的観測を下します。

根っこの部分が冷静でなくなると、株式投資においてどういった状況になっても、判断力が鈍ります。
これは心理学上、致し方ないところです。

こういった他人事と自分の事との境界というのは、綺麗事では動かしようがありません。しっかりと認め、その上で慣れていくのが唯一の対抗手段です。



01/15(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

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