株式取引の心理学入門
 
株式取引の心得、初心者のための心理学入門です
 

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株価上昇の際の人間心理の推移

株式取引において、株価は常に上下動を繰り返します。
株価は投資家の心理の集合体ですが、人間の心理学上、上がり続ける、下がり続けるということはありえません。
必ず、どこかで停滞、反転が起こります。
例外としては、会社が倒産した場合くらいでしょう。

そんな中、株価が上昇を始め、それから反転するまでの過程で、投資家はどのような心理を抱くのでしょう。
株式における心理学としては、ここが一番面白いところかと思います。
株式心理学とでもいうべきこの過程の心理推移を見ていきましょう。

まず、とある銘柄の株価が一定の値でずっと安定しているとします。
それが数日、あるいは数ヶ月続いている銘柄というのは、非常に安定した会社だと言えます。
その時点では、新たな投資家は買い注文を出すことはあまりしないでしょう。
現在の市場状況を見ても、旨みは期待できません。

では、この銘柄の株価がやや上向きになった場合はどうでしょう。
実は、ここが一番投資家が警戒する地点です。
ただの一時的な現象、あるいは仕手による恣意的な上昇と推定する投資家が多く、手を出さないことが多いようです。

あまり株式投資に詳しくない人はここで手を出します。
テクニカル重視の人も、動き出すといったところです。
逆に、空売りを行っている人は、反発を期待し、ここで売りに出ます。
ファンダメンタル重視の投資家は、弱気なまま動かない事がほとんどでしょう。

この後、しばらくしても株価が落ちなかった、もしくは小さな反発のみだった場合、テクニカル重視の投資家は一気に買い始めます。
同時に、ファンダメンタル重視の投資家も、徐々に注目し始めます。



02/11(木) | トラックバック(32) | コメント(0) | 社会 | 管理

株の流動性

株式投資には、2つの利益を得る方法があります。
ひとつは、配当などによって利益を得る「インカムゲイン」。
もうひとつは、株が値上がりすることで、購入価格との差益を得る「キャピタルゲイン」です。
この2つの内、個人投資家の多くはキャピタルゲインで利益を得ようとしている人がかなり多いようです。

この理由は様々あるかと思います。
インカムゲインだとなかなか大きな利益には繋がらず、リスクが少ないとはいえ、得る物も多くはありません。
ただ、それ以上に、心理学上の流動性というものが大きく影響しているのではないでしょうか。

人間は、動くものに対して大きな興味を抱きます。
それはどんなことに関しても同じで、停滞するものより、流動するものの方が、基本的には興奮を覚える等の感情の起伏が見られます。
その動きが活発であれば、よりその傾向が高まります。
心理学の観点から、これは明らかな事実です。

では、株式における流動性は何かというと、やはり株価の動きに尽きるでしょう。
株式投資におけるすべての情報、あるいは動きというのは、株価に繋がっていきます。

心理学は、人間の性質というものを常に追いかけています。
株式投資の中から見えるものというのは、こういった流動性に対しての人間の関心度です。
リスクがあっても、利益の大きいものに惹かれる。
株価の動きが活発な銘柄に惹かれる。

これは、流動性に対しての人間の持つ本能的な関心の高さによるものと言えるでしょう。



02/09(火) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

集団パニック時の心理制御

集団パニックは、心理学的な見解からも非常に危険な状態であるといわれています。
最大の理由は、心理学の研究の過程からも明らかですが、パニックは伝染するからです。

お祭りで人が沢山集まっているとします。
そのお祭り会場に行く道の横断歩道で、かなりギュウギュウ詰めの状態になっているとしましょう。
そこでもし誰かが転んだら、一気に雪崩のような状態でドミノ倒しが起こり、集団事故が発生します。
大惨事です。
こういう自体は実際何度か発生しています。
これが、集団パニックの原理と同じことです。

一人が倒れると、堰を切ったようにつまずく。
上の例は物理的な法則によって起こる事故ですが、株式投資においては精神的な法則によって事故が起こります。
株式投資では、一度株価が急落を見せると、一気に売り注文が殺到します。

そうなると、特売りとなり、注文を受け付けない状態で株価が下がり続けます。
これが起こると、さらに売り注文を出そうという動きが活発化し、膨大な売り注文が板情報で確認できます。
注文が成立しないままどんどん数字が膨らみ、株価を下げ続けていくのです。
株式投資における集団パニックの典型例ですね。

では、こういう状況に見舞われた場合、どうすれば良いのでしょう。
まずは落ち着く事です。
特売りとなってしまっている以上は、できる事は限られています。
特売りから抜けるのを待つか、底値に売り注文を出すかのどちらかです。

後者の選択をする場合は、一刻の猶予もありません。
中にはこういう状況になると、底値に買い注文を出す人がいます。
注文を早く出せば、その人との売買が成立し、売り抜けられるかもしれないのです。
こういう心理学的対処をしっかり行えば、損はしても最小限で食い止められます。



02/06(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

パニック時の心理制御

人間は、時としてパニックに陥ります。
信じられない事、あり得ない事、あるいはストレスが許容を超える範囲でかかっている場合、どうしようもない恐怖に見舞われた場合など、思考がまとまらず、ただうろたえる状態になり、自分で自分を制御できなくなるのです。

このパニック状態は、個人レベル、集団レベルを問わず、心理学的にはとても危険です。
そして同時に、株式投資においては非常に発生しやすい状態といえます。

株式投資におけるパニックは、基本的には株価が暴落した場合に発生します。
もちろん、その株を所持している人が陥るわけですが、これは個人レベル、集団レベルの両方で違った状態が見られます。
それを心理学的見解でそれぞれ見ていきましょう。

まず個人レベル。
自分が持っている株式が暴落すれば、誰でも冷静ではいられなくなります。

損切り注文を出しているから大丈夫、という人もいるかもしれませんが、もしその株が特売りになれば、その注文も意味を成しません。
かなり難しい状況です。
ですが、これはどうしようもない状態なので、まず冷静になることが大事です。

個人のパニック状態は、個人でしか治せません。
時間が解決する頃には手遅れです。
ここでは、日頃からの認識がものを言います。
こういう状況は常に起こりえるのだと、想定しておく事が大事です。

心理学上、想定内の出来事であれば、例え突拍子もないことが起こってもパニック状態を回避できます。
常日頃からしっかり心がけておく事が大切です。

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02/04(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

集団心理の恐怖

集団心理というのは、非常に恐ろしいものです。
例えば、日本には「赤信号 皆で渡れば 怖くない」という、見事に集団心理学の原理を表した言葉があります。
これがまさに、株式投資において最も危険な状態を表しています。

株式取引では、基本的に自身の判断によって利損が決定します。
それ故に、常に不安をどこかに抱いての取引となることが多いでしょう。
少しでも、人の意見を聞きたくなる。
あるいは人に頼りたくなる、という状態です。

心理学的にも、これは認められている見解です。
そのような状態で取引を行っていると、やはりどうしても大勢の動きに従順したくなるというものです。
沢山の人が自分と同じ考えなんだと思うと、安心を覚える。
これは、ほとんどの人があてはまる心理ではないでしょうか。

ですが、これが何より株式投資においては危険な状態です。
心理学上、従順状態の人はほぼ確実に油断し、視野が狭くなります。
そうなってくると、いざという時の対応も遅れますし、反応しきれない状態になりやすいのです。
株式投資では、長いものに巻かれるのが一番危ないといえます。
何より、その心理を利用して罠を仕掛ける仕手も存在しています。

株取引における集団心理は、単純に板情報だけで確認できるものではありません。
まだ注文を出していない人も、その背景には沢山存在します。
そういったところの心理的な流れを読む事で、危機的状況を回避する事も可能です。
できる限り、波に飲まれないようにしましょうね。

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01/30(土) | トラックバック(2) | コメント(0) | 社会 | 管理


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