株式取引の心理学入門
 
株式取引の心得、初心者のための心理学入門です
 


勝っている時の心理

株式投資は、心理学上とてもわかりやすい心理の動きの宝庫です。
個人レベルの投資家でそれを見た場合、より顕著になると言えるでしょう。
では、心理学的な面から、個人投資家の心理を見ていきましょう。

まず、買っている際の個人投資家の心理について、心理学的な見解を示していきます。
株式取引において、利益が出ている状態の株式投資家は、非常にポジティブな心理になります。
これは、初心者でも上級者でも同じです。
もちろん、自制心をしっかり持つことでコントロールはできますが、それはあくまでも程度の差で、ポジティブ心理をなくす事はまずできません。

そして、その心理になった場合、多くの危険が伴います。
ポジティブな状態というのは、人間の心身に関して与える影響は非常に良く、日常生活においても好調を維持できます。
ですが、株取引においては、視点が窮屈になることが多くなるという面もあります。
また、イケイケ状態なので、危険な勝負に出ることもあります。

例えば、15,000円の株価の銘柄を100株買ったとします。
その株が15,500円になると、5万円の利益が出ます。
まだ利益確定していない状態でも、その利益を既に手にしている感覚を得てしまいます。
そして、その利益を確保しているような心持で、さらにそれ以上の利益になるように保持し続ける、という心理になってしまいます。
結果、なかなか持ち株を売る事ができなくなります。

そして、その持ち株の株価が下がってしまい、15,400円、15,300円となっていった時が一番の問題です。
既にこの前に利益を得た気分になっていたことで、まだ利益が出ている状態なのに、損した気分になり、取り戻したくなる心理が働き、売れなくなってしまうのです。
ポジティブ心理は時として非常にネガティブな思考に変換される事があります。



01/02(土) | トラックバック(0) | コメント(0) | 仕事 | 管理

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