株式取引の心理学入門
 
株式取引の心得、初心者のための心理学入門です
 

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株取引は心理戦

株取引というのは、心理学的には研究の宝庫ともいえるものです。
その中でも、特に投資家の心理というものは、非常に有意義な研究対象といえるのではないでしょうか。
なぜなら、株式投資は駆け引きの応酬であり、心理戦だからです。
株式投資を学ぶ上では、心理学は欠かせない知識なのですが、それはこの投資家同士の心理戦に大きく影響してくるからなのです。

株式投資を個人レベルで見た場合、まず銘柄の選択を行う必要がありますが、この時点では個人心理であり、心理戦というものはあてはまらないように思われがちです。
しかし実際には既にこの時点で心理戦が始まっています。
他の投資家がその株を買っている心理を読む事で、本当のその銘柄の価値がわかるからです。

購入した銘柄の株価が上がるか下がるかというのは、自分の意思ではどうしようもありません。
しかし、その銘柄がどのような心理状態の投資家によって買われているか、売られているかという点を読みきる事ができれば、その後の動きをある程度読む事も可能となります。

これは、株式投資における基本的な判断力となり、この判断力があるかないかによって、株で儲ける事が可能か否かという点が分かれていくと言っても過言ではないでしょう。
この点においては、心理学が非常に役立ちます。
相手がどういった心理状態なのかを読む事はできても、その心理がどのような行動を呼び起こすか、という点をしっかり理解できていないと対応ができないからです。



12/30(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

株式の出来高が投資家に与える心理的影響

株式の出来高というのは、その銘柄の取引数です。
出来高が多い株は、それだけ多くの人が取引しているという事ですね。株式市場が低迷すると、この出来高が極端に少なくなります。それは株式取引を行う人が激減する為です。

こうなると、大きな株価の増加は望めません。
消極的=保守的だからです。逆に、大きな下落はあり得るので、注意が必要といえます。
つまり、株式市場の景気は出来高に左右される部分が大きいのです。

これを心理学的な見解から見ていきましょう。
一人の個人投資家が、本日の9時に株取引を開始するとします。通常、株式市場は開始からの10分が一番盛り上がります。その時の出来高の動きによって、その日の活気がわかるくらいです。

ですが、実際には最初の5分、あるいは3分で大体の流れはわかります。なぜなら、出来高の動きがすぐわかるからです。
最近のチャートは、出来高をグラフ化しているので、出来高の数がビジュアル的にすぐ判断できます。
これが、株式市場に大きな影響を与えるのです。

出来高が少ない株は、トレード上不人気銘柄という事になります。つまりは、出来高はいわゆる人気投票なのです。
人気投票のランキングというのは、心理学的に見ても、ランクが低いものはさらに人気がなくなり、高いものはさらに人気を獲得しますよね。それと同じ心理が、その銘柄に表れるのです。

そうなると、高い値段で買おうという人は出てこず、それを予見して投資家はその銘柄を敬遠します。
心理学的な部分での基礎と言える、追従が発生するわけです。



12/28(月) | 仕事 | 管理

いくらまでの損失なら許容できるか

株式における取引は、常に損失、リスクとの闘いです。
全ての取引で利益を得るということはあり得ません。
得する事もあれば損する事もあるのが株式取引なのです。

では、どれくらいの損であれば、人間は心理学上耐えられるのでしょう。それは、いわゆる「損切り」のボーダーラインと同義であると言えます。

損切りというのは、株式取引における基本中の基本ですね。これ以上株価が下がったら、損失を確定してその銘柄を売る、というボーダーラインです。
もちろん、これは自分で決める事になりますが、その相場を見れば、大体の人の心理学的な損失のボーダーラインもわかるかと思います。

損切りの相場は、株式投資の金言に現れています。
いわゆる「損小利大」です。
つまり、損切りはできるだけ早い方が良い(利食いは待った方が良い)、という事です。そのため、損切りのボーダーラインは5~15%が妥当と言われています。
デイトレードなら5%、中期なら10%、長期なら15%といったところです。
これが、人間の心理上耐えられる損失、という事ですね。

もちろん、いくらかにもよるでしょう。
例えば、口座に100万円入っていて、株価1万円の銘柄を1株買った場合、例えこの株が企業の倒産で白紙になっても、特に痛手はありません。
逆に、50株買っていれば、10%の損でもかなり痛手となります。そう考えると、損切りだけでは図れない部分もありますね。

大体、資金全体の5%を失うと、人はストレスを感じ始めるようです。
そういった心理学上の動きを踏まえた上で、損切りのラインを決めると良いですね。



12/27(日) | トラックバック(0) | コメント(0) | 仕事 | 管理

株価と心理学の関係について

株価は、人間心理学が非常によく現れる数値だと言われます。
人間の心理がいかにバランスを保とうとするかというのが、よく見て取れるからです。
心理学上、人間は常に安定を求め、その安定が崩れる事でストレスを生み出し、そのストレスの原因を絶とうとします。それが、株式そのものを安定させている要因と言えるでしょう。

株価は、上がったり下がったりしますよね。
ひとつの銘柄が永遠に同じ株価であることはあり得ません。なぜなら、株価というのは、株式の投資家が決めるものだからです。
株式の投資家の行動理念は、まず「儲けたい」という人が圧倒的に多いですよね。
その為、少しでも安く株を買いたい、高く株を売りたいという心理が働きます。それが注文となって、市場に出されます。
その二つの心理の接点が、株価となるのです。

要するに、安く株を買いたい人の中で一番高い値段を付けた人と、高く株を売りたい人の中で一番安い値段をつけた人との折り合いが付けば、その時点で株は売れ、株価が付きます。
その売れた値段を基準に、安く買いたい、高く売りたいという心理が闘いをはじめていくのです。

これらの闘いは、心理学上のサンプルとしても度々用いられます。
例えば、それまでずっと安定していた株価が一度大きな動きを見せると、その方向に一気になだれ込むという現象が度々起こります。
ずっと11,000円で推移していた株が、短時間で500円値を下げただけで、その後急激に売り注文が殺到し、1万円を割る、等の動きがよく起こります。
これも、「早く売らないと」という投資家の心理的な作用、すなわち焦りが大きくものをいった結果なのです。



12/26(土) | 社会 | 管理

株式の取引の仕組み

株式という概念は、元々は決して敷居の高いものではありません。簡単に言えば、先行投資、さらに簡単に言えば前借りの理論です。
要するに「お菓子を買うから100円貸して」。
これをとことん大げさにしたのが株と言っても過言ではありません。

例えば、これを「巨大なコンピューターシステムを買うから1億円貸して」に変えます。
とはいえ、1億円を一人から借りるのは不可能です。
よって、大勢の人に「巨大なコンピューターシステムを買うから、いくらか貸して」とお願いするとします。
これで、大分株に近付きました。
ここから心理学の出番です。

貸してと言われた人は、まず最初の選択として「貸す」「貸さない」を選びます。
貸すことで生まれるメリットがどれくらいあるか、というところが判断材料です。
もしここで借りを作って、この後貸した相手が大富豪になったら、その恩を何倍にもして返してくれるかもしれません。
これが、投資するかしないかという選択と同じ意味を持ちます。

もちろん、株式投資の場合は何時でも株券を売る事ができるので、厳密には違いますが、大きな定義としては同じと考えてください。
ここに、心理学の要素が生まれます。

次に、いくら貸すかというところで選択を迫られます。
もちろん、所持金との兼ね合いで、貸す値段を決める事になるでしょう。
これが、株式の株価の定義となります。
いくら貸すだけの価値があるか。いくら投資する価値があるかというのは、企業側ではなく投資家が決めます。
ここにも、心理学の要素が生まれるというわけです。



12/25(金) | 社会 | 管理


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