株式取引の心理学入門
 
株式取引の心得、初心者のための心理学入門です
 

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ブーメラン効果

株式投資に関わる心理学的な現象のひとつに、「ブーメラン効果」というものがあります。
このブーメラン効果というのは、簡単にいうと、自分が説得した結果、それが自分に仇となって返ってくるという現象です。
ブーメランは、上手く投げるとしっかり自分の手元に戻ってきます。その軌道を心理学上で表したのが、ブーメラン効果という事になります。

では、これが株式投資と何の関係があるのかというと、人間は知らず知らずのうちに、このブーメラン効果の影響を受けている、という点においてです。
例えば、インターネット上の書き込みに、特定の銘柄を推す内容のものがあったとします。

最初はそれに食い付く人も多いですが、その書き込みが過剰になったり、何度も書き込まれていたりすると、逆に怪しみますよね。
これが、ブーメラン効果です。
推奨銘柄であっても、それを過剰に宣伝されると、逆に反発してしまいます。
これは人間の本能的な心理学的作用であって、ある意味防衛本能ともいえます。

ただ、こういった本能を逆手にとって、あえて過剰宣伝を行うというパターンもあります。
特定の企業、銘柄に関する嫌がらせですね。
あえて褒めちぎり、買うようにしつこく促す事で、逆に株式取引において不利な立場にしてやろう、という目論見です。

一投資家としては特に不利益はないかと思いますが、ある意味虚偽の情報を握らされたも当然で、実際にその銘柄が有望株である可能性もあるので、あまりブーメラン効果に囚われるぎるのも危険でしょう。

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01/22(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

固定観念は危険

株式投資において最も危険なのは、前提を自分の中で設け、それに固執する事です。
いわゆる、固定観念ですね。
心理学的上、人間は必ずこの固定観念を抱いているといわれています。それは何に対してというより、何に対しても持っているといえます。
なので、危険とはいえ、それを持たないでいるというのは不可能に近いといえるでしょう。

しかし、危険を回避する事は可能です。
固定観念を持ちつつ、そうとは限らないと否定する事です。
当たり前のことのように思えますが、これは非常に大事な事で、しっかりと心の中で否定しておく事で、いざという時の対処の早さが大きく変わってきます。

また、刷り込み効果に関しても注意が必要です。
これも心理学的上の固定観念のひとつですね。この刷り込み効果というのは、最初に見たものを信じ込むという作用の事です。
株式投資でいうと、一番最初に上手く行った取引、上手く行かなかった取引がそれに該当するのではないでしょうか。

最初にたまたま大儲けした場合、その印象が強く頭にインプットされ、以降の株式取引に関してはその方法論が規準となってしまいます。
もちろん、これはビギナーズラックであってそれが正しい方法という事はまずありません。結果、大事故を招いてしまうのです。

こういった心理学が往々に影響する認識というのは、逆に言えば心理学的なアプローチで消し去る事ができます。
反発などの作用を利用する事で、自制が可能なのです。
自分の中にある固定観念や刷り込みを上手くコントロールし、柔軟な態勢で望むように心掛けましょう。

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01/22(金) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

株価下落の際の心理の推移

株式取引において最も味わいたくない経験は、自分の所持している、ポジションを確立している銘柄の株価が、買値より圧倒的に下がってしまった状態です。
損切りをしていれば大丈夫、という訳ではなく、特売りなどの状況になった場合は、こういった状況になってしまいます。
当然、心理学上、このような経験は大きなストレスを生みます。
特に、損切りラインをしっかり設定し、注文を出していたという人の場合、その注文が成立せずに大きく値を下げている状況を会社から帰ってきてみた場合、もう絶望以外何もないという心理状態になるでしょう。

ただ、そこで諦めてしまってはいけません。
多くの人が、完全に下がってしまった株価を前に自暴自棄になりますが、それでは株式投資はとてもやっていけません。
少しでもその損を抑えようという行動を取る事で、次の道が開けます。

心理学的に、「どうせ損したんだからもうどうでもいいや」という自棄状態の場合、人間は正常な判断力を失い、落ちていく株価を成す術なく見送るだけとなります。
株式取引においては最も危険な状態ですし、心理学的にも早期回復が困難な状況といえます。
そうならないよう、株価暴落のリスクは常に頭に入れておく必要があるでしょう。

大きな下落が一段落した株というのは、リバウンドを見せることがあります。
特に特売りから抜けると、直後に反発することも少なくありません。
もしここまで売れなかった人は、ここがチャンスです。
自暴自棄にならず、せめてもの好機を逃さないようにしたいものです。



01/21(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

サンクス・コスト効果

株式投資は、複雑な人間心理の絡み合いによって成り立っています。それは個人レベルでも集団レベルでも同じで、個人の中であっても、様々なしがらみが存在します。

例えば、心理学的な言葉でいうと「サンクス・コスト効果」もそれにあてはまるでしょう。
サンクス・コスト効果とは、先に支払ったコストが後の選択に大きな影響を与える事を指します。
心理学上、非常に多くの人に見られる現象です。

サンクス・コスト効果を簡単に説明すると、例えば自転車がパンクしたとしましょう。
修理に持っていくと、車輪が破れているので取り替えなくては、と言われ、仕方なく3,500円払ってパンク修理とタイヤの交換を行います。
その数日後、今度はブレーキが壊れます。
一式取り替えるのに、4,000円かかると言われました。

ここで、普通であれば、自転車を買い換えるという選択が生まれます。
自転車本体は新品で12,000円。
ここで4,000円払うと、先日のタイヤ交換と含め、本体の6割以上を部品交換に費やした事になります。
それはもったいないということで、結局新品を買う事にしました。

これが、もしタイヤが傷んでいなければ、恐らくそのまま部品交換で済ませていたでしょう。
タイヤ交換とパンクで先に3,500円支払っていたばっかりに、新品を買うという選択肢が生まれたといえます。
これが、サンクス・コスト効果です。

株式取引におけるサンクス・コスト効果の代表例は、「ナンピン買い」です。
ナンピン買いとは、自分の所持している株の株価が下がった時、少しでもその株の平均購入価格を下げるために買い増しする行為です。
リスクを減らす為の増資といって良いでしょう。

しかし、ナンピン買いを行う事で、売りにくくなります。「こんなにお金をかけたんだから、今の株価じゃ売れない」
そんな心理が働くのです。心理学的に、かなり追い込まれる状況になります。
株式投資の、落とし穴のひとつといえるかも知れません。



01/21(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

リスクの領域

株式投資は、当然ながらお金を取り扱う取引です。
人間はお金を扱う場合、最も保守的になります。同時に、目の前に現金があって、それで取引をする場合と、ツールを使い、インターネット上で取引をする場合とでは、リスク管理の点でかなり差が出ます。
面白い事に、電子マネーと紙幣では、全く変わってくるのです。

心理学的な見解からいうと、人間はリスクの領域をそれぞれ持っており、それには視覚的な要素が大きな意味を持つと言われています。
株式取引の場合、基本的には相手や実際のお金を見ずに取引を行います。
その場合、心理学上、保守的になりにくいのです。
なぜなら、視覚的な刺激が少ないからです。

例えば、目の前にお金があり、損をするとそれが減る、という取引を行うとします。
その場合、多くの人は保守的になるでしょう。
一方、今の主流であるネットを利用した取引の場合、大胆になる投資家が多いようです。

こういった心理学的な見地からも、株式取引の今の形態というのは、危険であり、同時にだからこそ成立するともいえます。
皆が皆保守的では、株式市場は成り立ちませんから。

また、得をしている常態と損をしている状態では、リスク領域が変化するという心理学的な見解があります。
これは、「プロスペクト理論」と呼ばれており、得をする場合には人間は理想を求めて低い確率でも大きな利益に賭けるのに対し、損をする場合には保守的になり、リスクを極力減らす方法を取ります。
これも、人間心理の大きな特徴といえます。



01/21(木) | トラックバック(0) | コメント(0) | 仕事 | 管理


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